お客様の声02

株式会社セノバ 代表取締役 関根 智幸様

千葉県市川市に本社を置き、東京、横浜、千葉、北軽井沢にある4つの営業所で、介護保険サービスに関する事業を展開する(株)セノバ。メインとする事業は、介護用品のレンタルおよび販売で、それに付随して介護保険適用範囲での住宅改修やデイケアサービスの運営なども手掛けています。伊澤は、長きに渡り税務顧問を務めてきましたが、ここ数年、経営コンサルタントとしても関わるようになり、短期間でさまざまな成果を上げることに成功しました。代表取締役社長の関根智幸氏に、「黒字経営力コンサルティング」の効果についてお話いただきます。

伊澤さんとは15年以上の付き合いになりますが、コンサルタントとして関わっていただくようになったのはわりと最近でして、ここ3年くらいのことです。ちょうど3、4年前くらいから私どもの会社が大きくなり始め、それにつれて社員が増え、経費も増大していき、なかなか資金繰りがうまくいかなくなった時期がありました。そうした状況に悩んでいるとき、伊澤さんから「税務顧問の業務と並行して、「黒字経営力コンサルティング」も行っているので、やらせてもらえないか」と打診いただきまして、信頼を置いている伊澤さんから、経営について私の手の回らないところでよい提案をしていただけるのならということでお願いすることにしました。

手押しのカートはじめレンタル介護商品が、多岐に並ぶ東京営業所

まず、会社の売上に関する数値を社員全員で共有することになりました。それまで、会社の数字は、私と経理担当の家内だけが見ていたものでしたから、それを社内で公開することは、それなりに覚悟がいることでした。

当社には4つの営業所がありますが、それぞれの所長たちの行動を鑑みたとき、上手くいっていない事についてはなかなか報告が上がって来ないという事実があったんですね。それならば、まずは私の側から社員を信頼して開示しようと。伊澤さんの助言に従い収支を社内で公開したところ、それをきっかけにして、短期間で非常に大きな効果を得ることができました。

とくに社員が、自分が所属する事業所の収支と自身の給料との関係などがわかりやすくまとまったコンサルティング資料を目にすることで、どうすれば営業所の利益を上げて、結果として自身の給料をあげられるかを、純粋に真剣に考えるようになったことが大きかったです。今まで曖昧にしていた事も全て数字を元に直接的に話せるようになって、それが売上にも表れる結果となりました。

コンサルティングをお願いした当初から、伊澤さんには、私だけでなく、それぞれの営業所へ月に一度ご足労いただき、各所長へのコンサルもお願いしてきました。また、月に一度、我々幹部と各事業所長が集まる場にも参加していただいて、いろいろな提案をいただいています。

それまでは、各営業所の活動を私がなかなか把握しきれないところもあったのですが、今は、それぞれの営業所の所長と社員たちが、利用者の方々の役に立ちながら収益を上げるために、同じ目標に向かって動いているという空気感を非常に感じます。

具体的な例を挙げますと、伊澤さんから「利用者の方はどう感じるか、何を求めているか」の視点でのアイデア出しを促すようなヒントをいただいたんですね。すると社員たちが自発的に、売上を上げるためにはよりお客様と長く深い関係性を築くことが必要だと気づき、器具のレンタル・販売・住宅改修のそれぞれのサービスを組み合わせて積極的に提案するようになったのです。ひとつのサービスの提供をきっかけに、うちのサービスを複合的に利用していただく機会が増えました。そしてこのことは、利用される方にとっても便利で役立つこととなんですね。そういう気配りができるようになり、そのことが売上にも確実に反映されるようになりました。

月に一度の幹部と各事業所長が集まるミーティング。各事業所から提出された課題について議論する。

もうひとつ、伊澤さんのコンサルティングがなければ実現できなかったことがあります。それは、銀行から融資を受ける際の銀行との交渉についてです。

それまで当社がメインバンクとしていた地元の銀行の動きがやや鈍いのを見て、伊澤さんは、その銀行以外に2行との交渉を同時に進めてくれたのです。ひとつはメインバンクと同格の銀行、そしてもうひとつは、地元の銀行がちょっと驚くような、地元以外の銀行でした。

そのように複数の銀行と同時に交渉を進める中で、私自身も銀行側に希望を包み隠さず伝え、本音で交渉できるようになり、結果的に、メインバンクから当初よりずっとよい条件での融資を受けられることになりました。もちろん、私が直接交渉のテーブルに着く前に、伊澤さんが各銀行との事前交渉を丁寧に進め、当社に興味を持つような状況をつくっていただけたことがとても大きかった。伊澤さんの手腕なくしてこの交渉が成功することはなかったと思います。

その後も伊澤さんには資金繰りの面でいろいろと専門的な提案をしていただいています。借入金をより金利の低いものに借り換えたり、返済期限を長くしたりすることによって、資金繰りも大幅に改善しました。そういった状況を経て、今は、念願の本社屋の建設に取り掛かる準備をほぼ整えたところです。

本社屋ができることで、本社と器具を置いておく倉庫、営業所をひとつにまとめることができ、かつ、ショールーム的な機能も持たせることができるので、今後の事業拡大を考える上でも有利となる点がたくさんあることが、伊澤さんと行ったシミュレーションでわかっています。

さらに、この本社屋の完成を見据え、現在は当社の理念の整理を伊澤さんと行っています。なかなか難しい作業ですが、セノバがより地域に愛される会社になるよう、社員のよりどころとなる理念をこの機会にまとめられたらと思っています。そして、次なる目標としては、その理念に基づく行動指針を伊澤さんの力を借りて各営業所の所長を中心に策定してもらい、社員ひとりひとりが、より自立した活動をできるようになればと願っています。

その意味でもまだまだ、伊澤さんには今後もずっとお世話になり続けなくてはなりません。伊澤さんは、いうなればセノバの隠し玉です(笑)。表からは見えにくいところに控えていますが、セノバが未来にむけて躍進していくためには、本当になくてはならない存在なんです。

伊澤会計事務所 代表税理士 伊澤彰浩(イザワ アキヒロ)

伊澤彰浩から見た
経営者 関根智幸氏

セノバが法人化した時期と私が独立して伊澤会計事務所を立ち上げた時期が重なるため、関根社長は、私自身の起業時を支えてくださった存在でもあります。そのため私の思い入れも深く、ぜひコンサルさせていただきたいと提案させていただきました。関根社長は、穏やかなお人柄で人を信頼する力をお持ちで、私のコンサルティングも非常に真摯に、熱心に受け入れていただき、その姿勢が各営業所の所長さんたちや社員の方々に伝播することで、皆さんがセノバの成長のために力を尽くすことにつながっていると思います。資金繰りも短期間で大幅に改善することができ、念願の本社屋建設の計画も順調に進行中で、私としても心から安堵しています。